20日、宮崎市内での劇団どくんご「ベビーフードな日々」を鑑賞した。
相変わらずパワフルなステージで、圧倒された。笑いはもちろん、今回は唄と演奏付き。
前回より驚かされたのは、ステージという枠に捉われない演出。だって、団地の道路、走ってくんだもん。口があんぐり。
とにかく、迫力満点の肉体パフォーマンスを堪能させてもらった。
素人の感想ながら気になった点を言わせていただけば、前回の「Non-Knot Pocket, Go Go!」では、黄泉への旅路を始める人たちが一つの船に乗り合わせて行く、というシュールながらもおぼろげなストーリー/コンセプトが見えたものだった。
しかし、今回、「死」と「死へと繋がる船」という共通のモチーフがあるものの、いまひとつテーマが見えずらかった。強いて言えば「愛とメメント・モリ」みたいな?
本来、ストーリーに重きを置いていないのかもしれないが、演劇にあまり造詣が深くないと、楽しかったんだけど、なんだかもやもや感も残ってしまった。
強烈なキャラクターを演出(アドリブの要素も多いように見えた)するだけでは、物足りない。
舞台装置の演出(場面によって傾くステージ、「ひとのおもさ」と書かれた人形)も、中途半端な印象が拭えなかった。
ま、意味を求めるのが野暮?
でも、最後の拍手は、心からさせていただきました。面白かった!まちがい、ない。