自由と民主主義

「NHK 2005世界潮流スペシャル」を観て。

自由とは何か。民主主義とは何か。

アメリカの唱えるこの二つの言葉は、今や虚しく響く。

自由とは、己の単純な、言い換えれば動物的な欲望に忠実に生きること。

民主主義とは、個人の自由を最大限保証するもの。

それが、巨大な消費の流れを作り出す。

資本主義とは、単純に言えばお金がお金を呼ぶシステムであるから、今や世界一のお金持ち国家であるアメリカに、世界中の資本を集める結果となる。

自由であること、民主主義であること、これ自体が悪い訳ではない。


自由とは、幸せとは何かと考える自由であり、幸せを求められること、だと思う。

自分が幸せになるために、どのように生きればいいのか。

では、幸せとは何なのか。

それは古今東西の宗教、哲学が、太古から現代に至るまで論じられてきたことである。それについて、僕が安易に言葉にすることはできない。

ただ言えるのは、アメリカの掲げる「自由」は僕を幸せにはしない、ということだ。

自分の欲望/煩悩と、どう対峙して行くか、結局はそこに行き着く。

特に、日本人としては、資源のないこの土地でいかに国際社会を生き抜いて行くか、ということを考えた時、その点は重要になってくる。

一言で言うならば、清く貧しく、ということになろう。

伝統的な茶道の世界では、「侘び寂び」という世界観がある。

このあたりに、今後の社会の在り方のヒントがあるんじゃないか、と僕は考えている。

「自由と民主主義」への2件のフィードバック

  1. 侘び寂び,という世界観!
    僕の中では足るを知る!
    みんなこれを忘れてる。
    起きて半畳,寝て一畳
    他になにがいるのかブッシュさん!

  2. 分かっちゃいるけど、止められない。そういうところはありますよね。誰にでも。
    Mr.ブッシュに関しては、ムーア監督が映画で雄弁に語っていらっしゃるので、ここで言及しませんが、僕の好きなミュージシャン(イギリス人、奥様がアメリカ人でロス近郊に住んでいた)も、ついにイギリスへ帰ることを決めたようです。

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