この元旦に、冷泉彰彦さんがNHK BSに登場するらしい。
2004年12月25日発行
JMM [Japan Mail Media] No.302 Saturday Edition
http://ryumurakami.jmm.co.jp/
【編集部から:冷泉彰彦氏、番組出演のお知らせ】
このJMM土曜日版でお馴染み冷泉彰彦氏が、元旦のNHK衛星放送の番組で、スタジオ討論に参加します。
『世界潮流2005スペシャル
アメリカはどこへ向かうのか、ブッシュ政権 二期目の世界戦略』
2005年1月1日(BS1)
第一部:午前10時10分から11時/第二部:午前11時10分から11時50分
2005年1月4日(BSHi)午前10時から11時27分(途中中断なし)
「お正月の朝というタイミングで「アメリカ」を語るというのですが、いつも『USAレポート』の視点を大事にしながらお話ししてゆきたいと思います。
ご覧いただければ幸いです」 冷泉彰彦
取り急ぎ。
その、今回のJMM。
読んでいて、ムーア監督の「ボウリング・フォー・コロンバイン」を思い出した。
冷泉さんは、「今のアメリカの保守化の中核にある心理」を「脆弱なもの」としている。
自分の価値観に自信があるから犯罪者に厳しいのでははないのです。自分の弱さを認めて犯罪者に同情し自白や贖罪を求めるのでもないのです。
自分の弱さを知って教会にすがる、その結果として「自分は大丈夫」と安心するどころか「自分は多数派」として権力を行使する側に回るのです。そうして「悪魔のような犯罪者」を死刑にせよ、という側に荷担してしまうのでしょう。キリスト教がますます「国教化」しているという内実は、要するにそういうことなのです。
これはまさに映画の中で証された、他人への限りない恐怖の為に銃を捨てきれないアメリカ人である。
ちなみに、映画の中で最も印象深いコメントを残しているのは、マリリン・マンソンである。
オレがアメリカをダメにしてる?
冗談、ダメなアメリカがオレを生んだんだ
やりぱなっしパンク野郎が吐く言葉なら,重みもないが。
・・・洪水、エイズ、殺人・・・メディアは恐怖と消費の一大キャンペーンを作り出す。そしてこのキャンペーンは、人々を怖がらせることによって消費へと向かわせようとする発想に基づいている。その恐怖心が人を銃に向かわせるのだ。