米大統領選挙は、ケリー氏敗北宣言で終了した。
1日付JMM「[JMM295M] ケリーとブッシュ、日本経済にとって利益が大きいのはどっち?」によると、短期的に見ればブッシュ氏再選の方が日本の経済活動には有利ではあるが,長期的に見ればどちらでも大差はない,というものだった。
まあ,お金は大事だけど,それよりももっと大事なものがある。やはり,不安要素が減る方が,長期的に見れば消費者の購買意欲にもつながるだろう。
今回ほど,地球上の人々の関心を集めた選挙があっただろうか。これは異常なことである。
今更僕が強調するまでもないことであるが,ひとつの国の首長が誰になろうと,本来,例えば日本としては,NIPPONとして付き合えばいい訳であるが,現状はそうではない。アメリカという国の舵取りを誰がするのか,ということが、世界中に影響を及ぼす。
その結果を,すべての人々が不安を持って見守っている。
今日発信された 「[JMM 295Ex]【臨時号】「混乱の果てに、静かな朝を迎えて」from 911/USA」では、冷泉彰彦さんは、民主党陣営も明確に政策を打ち出せなかったのが敗北の原因だ,と分析されている。
確かに,どちらが大統領になろうと,アメリカに対して楽観視できるようには思えなかった。
僕らが子供の頃,東西冷戦の時代だった。冷戦が終わり,ベルリンの壁は壊れ,本当のプラハの春も来た。しかし、いつになったら安心して眠れる時代が来るのだろうか。
パワー・ポリティクスにその力があるのだろうか。