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ホメオパシー、学術会議が否定=「根拠なく荒唐無稽」と談話
8月24日19時42分配信 時事通信
日本学術会議は24日、最近広まっているとされる療法「ホメオパシー」について、「科学的に明確に否定されている。治療に使用することは厳に慎むべき行為」との金沢一郎会長(皇室医務主管)名の談話を発表した。
ホメオパシーは、健康な人間に投与するとある症状を引き起こす物質を患者にごく少量投与することにより、似た症状の病気を治すという療法。植物や鉱物などを入れてかくはんした水を極めて薄く希釈、砂糖の玉に染み込ませて与えるなどする。
国内では、医療関係者の間でも一部で使用が広がっているとされる。中には、頭蓋(ずがい)内出血防止に有効なビタミンK2シロップの代わりとしてホメオパシー治療を受けた乳児が死亡し、親と助産師の間で訴訟に発展したケースもある。
談話は、ホメオパシーについて「科学的根拠がなく、荒唐無稽(むけい)。今のうちに排除しなければ、『自然に近い安全で有効な治療』という誤解が広がり、深刻な事態に陥ることが懸念される」としている。
しかし、それがホメオパシーによるものなのかは判断しかねる。
まずなぜホメオパシーに頼る人が増えているのかという現実は、自分もそうだが現代の西洋医学偏重主義に疑問を持つ人が増えていることに他ならない。
例えば、皮膚の疾患があればとりあえずその症状を抑える処方をするが、根本的な原因を究明することまではしない。
つまり、それまでは「非科学的」で「非医学的」であったわけだ。
現代の科学で証明できない(そんなことは世の中にたくさんある)、ことで否定する、という態度は真に科学的な態度とは言えまい。
それを、権威を傘にして大上段に否定するのは、いかがなものだろう。