今日の一枚#7「Mother Earth/PRISM」


評価:
プリズム
アブソードミュージックジャパン
¥ 9,750
(2004-03-24)
コメント:プリズムの作品の中では余り評価は高くないけど、よくよく聴くとトリオの極限的な完成度。

日本のジャズ・ロック界を代表するバンドの14作目(’90)。

僕とプリズムの出会いは、「Nothin’ unusual(’85)」から。当時、ギター少年だった僕に、和田アキラさんのギターはすごく、かっこいいものだった。NHK FMのライブ放送などをよく聴いていた。

このアルバムは、大学生の頃リアルタイムで体験。その頃、Allan Holdsworthも精力的に活動し始めた頃で、神戸チキンジョージまで観に行ったことがある。ただ、ものすごいんだけど、シンタックスが半分ほどで、凄過ぎて(?)面白みに欠けた内容だった気がする。

この頃のアキラさんのギターも、影響を明らかに受けており、本来のフルピッキングするスタイルではない。それでも、単なるコピーに終わるのではなく、あくまで「和田アキラ」になっているところはさすが。

しかし、僕がこのアルバムの好きなところは、それだけではない。


このアルバムは、ギター・トリオの作品として、傑作だと思う。

もちろん、厳密に言えば、ギター・シンセ等のオーバー・ダブがあるが、それは最小限のものであり、空間を音で埋め尽くすのではなく、アレンジの妙によって「空白」を生かしている。

まず、曲がいい。昔からのコアなファンにはあまり受け入れられなかったようだが(当時)、確かにデビュー当初の、Brand Xを髣髴させるアグレッシブさが影を潜め、かといって初期の代表曲「Love Me」のようにメロウでもなく、“聞きなれない”プリズムだったかもしれない。

メンバー3人とも、もちろんテクニシャンなんだけど、それを感じさせない。中でもドラムのアレンジは秀逸。見事に曲の一部となっている。特に「The Rain」。

とにかく、全編にわたって素晴らしいアルバムです。

しかし、次作「Rejuvenation」では、残念ながら曲のクオリティが落ちてしまう。

昨年の宮崎での初ライブ。すごー!かったです(笑)アキラさんに直接伺ったところ、「Mother Earth」の頃が一番大変だったヨ!ということでした(^^ゞセールス的に、ということでしょう。

近作は、吹っ切れたように初期のアグレシッブさが戻って、ライブも勢いがありました。新ベーシストの岡田治郎さんがキテます(笑)「Cool Water」でのフレットレスで弾いたアドリブソロイントロ(!)かっこよかったです。アキラさんの入魂ピッキングも健在!でした。


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