「book/text」カテゴリーアーカイブ

白走る

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

書き初め、という訳ではないのですが、最近書いたものを。

白、とは犬の名前です。

今年は戌年。犬の名前と僕のメインの作品群(白さつま)とをかけてみました。

ちなみにうちの犬は、コロ、です(^_-)

ゲド戦記

ゲド戦記全6冊セット

ゲド戦記全6冊セット

アーシュラ・K・ル=グウィン, 清水 真砂子, Ursula K. Le Guin

久しぶりに、良質のファンタジーと巡り会った。

ル=グウィンの作品は、高校生の頃にSF作品を何点か読んだことがあった。その時の印象は、根底にフェミニズム的なメッセージ性を感じ、異性にとっては(笑)何か落ち着かないもの、というのが正直なところだった。

「ゲド戦記」も名前こそ知ってはいたが、はじめの印象のせいでなかなか巡り会えないでいた。

全6冊のうち、現在「外伝」以外を読んだのだけど、世界観といい、人物の心理描写といい、素晴らしい。

舞台は、ファンタジーにつきものの「魔法」が支配する世界の話だが、ファンタジーだからなのだろうか、児童書として紹介されることが多く、実際図書館でも児童書コーナーに置いてある。このため、大人に読まれる機会が意外と少ないんじゃないかな?そのために損をしている人も少なくないんじゃない?と思ってしまう。

それほど、この本は深い。

「魔法」を「現代科学」と対比して読むのもいい。また作者は、「呪文=言葉」に込められた力もあらわにしていく。この世とは、言葉に因って成り立ち、言葉が支配する。よって、安易に汚れた、危険な言葉を吐いてはならない。同時に、言葉を超えた世界も存在する。

生とは何か?死とは何か?幸せとは?

それらを教えてくれるとはいわないまでも、この本を通して、少なくとも考えるきっかけを与えてくれることは間違いない。

ポッター君よりゲドが好き。

CLIM クリム

生活情報誌『クリム』

生活協同組合連合会・コープ九州(「エフコープ(福岡県)」ほか九州各県の生協が参加)で、毎月、会員向けに発行している情報誌です。
9月末発行の10月号で“器”をテーマにした特集を予定されており、先日取材を受けました。
興味ある方はぜひご覧ください。

■概要
発行/月刊、85、000部
仕様/A版(297×210)・オールカラー88ページ 定価/260円
頒布/コープ九州参加生協の共同購入ルートを中心に配達、店舗(78店舗)で店頭頒布
発行元/生活協同組合連合会コープ九州事業連合

編集部/〒812-8644 福岡市博多区下川端町2-1 博多リバレインイーストサイト11階
電話/092-262-9255
FAX/092-262-9257
e-mail/clim@clim.jp

藤原新也特集

インタビューその1~イラク

対談田口ランディ

インタビューその2~カレー

インタビューその3~EDGE - 高く、そして鋭く

藤原新也とR-D1による写真展「フェルナンド・ペソアの午後」開催中

「インド建築案内」朝日新聞書評

余談だが、この「インド建築案内」の著者、神谷武夫氏の「インドの建築(定価¥12,360-)」を持っている。大のお気に入り。「インドの建築案内」は¥2,800-!お買い得。

藤原新也『印度放浪』1972・1993 朝日新聞社

田口ランディのコラムマガジン (m00001926)

Coyote::コヨーテ

藤原新也写真展 フェルナンド・ペソアの午後

柳宗理

柳宗理 エッセイ

柳宗理 エッセイ

柳 宗理

言わずと知れた、デザイン界の巨匠。

まだ、読中なのだが、めちゃくちゃ、面白い。というより、この本は、僕に勇気を与えてくれる。こう言うのはおこがましいが、僕が物を創る上で考えていることを、基本的に後押ししてくれる。心強い味方。

読破したら、詳しく書いてみたいと思う。

戦時下のリアリティー

26日付宮崎日々新聞、「大塚英志さんに聞く/“戦時下”のリアリティー」を読んで。

この記事を読むまで、大塚氏について何も知らなかった。顔写真も出ているのだが、見覚えがない。というわけで、先入観なしの状態でした。

「私たちはだまされたり、銃を突きつけられたりして、派遣に同意させられたのではない。占領軍として自衛隊という名前の軍隊を送り込んだのは、私たち『有権者』なのです。それを出発点にしなければならない」

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