今朝のNHKローカル「おはようサタデー 九州沖縄」で、映画監督の大林宣彦さんが出演されていました。
何でも新作を大分で撮影されているとか。
そのインタビューの中で、興味深いことをおっしゃられていました。
「芸術というものは、人が創りだすものではない。風土が生み出すものだ(主旨)」
僕も、同様に思います。
よく「個性」、と言われますが、僕の考える「個性」とは、自分の今いる環境/風土から受け取っているものをどのように形にして行くか、この世に現して行くか、ということです。
ですから、奇抜な形や色が、必ずしも「個性」ということにはならない。逆に、浅薄な知識や意識の下で創られたものは貧相でしかない。それらは、初めは人の目を引いたとしても、決して感動を与えるものではありません。
一見シンプルな、無個性に見える僕の作品は、宮崎&綾という“自然(じねん)”を感じ、それに感動し、また僕の器を通して使い手さんが、使い手さん自身を投影してまた感動を深めて行く、そんないい関係を作り出して行くものにしたい、と常々考えています。