Andreas Vollenweider
初めて、Andreas Vollenweiderを耳にしたのは、カトマンドゥのとあるレストランだった。確か、「Mind Picture」だったと思う。
当時、子供の頃からの夢を捨て、新しい道を探すべく、タイ~インド~ネパールと一人旅の途中だった。見知らぬ異国にいる高揚感と、将来に対する不安が入り交じった日々を送っていた。
ネパールには元々行く予定はなく、本当に「気分で」歩いて国境を越えた。そこは、インドの喧噪に満ちた社会とは別世界で、牧歌的で、人々も優しかった。
その後、再びインドに戻り、南部を廻った後、インドを代表するIT都市、バンガロールで、このテープ(!)を買った。確か、100円くらいだったと思う。もちろんCBSソニーの正規盤である。ちなみに、平均宿泊代も100円だった。一食が10~30円位か。
エレクトリック・ハープという異色の楽器で、視覚的な音楽を創造する。月明かりの中で、何か瞑想するような、あるいはイマジネーションの海の中で、たゆたうような。
優しくなりたい時に、聴く一枚。