今日の一枚#4「Down to the Moon/Andreas Vollenweider」

Down to the Moon

Andreas Vollenweider

初めて、Andreas Vollenweiderを耳にしたのは、カトマンドゥのとあるレストランだった。確か、「Mind Picture」だったと思う。

当時、子供の頃からの夢を捨て、新しい道を探すべく、タイ~インド~ネパールと一人旅の途中だった。見知らぬ異国にいる高揚感と、将来に対する不安が入り交じった日々を送っていた。

ネパールには元々行く予定はなく、本当に「気分で」歩いて国境を越えた。そこは、インドの喧噪に満ちた社会とは別世界で、牧歌的で、人々も優しかった。

その後、再びインドに戻り、南部を廻った後、インドを代表するIT都市、バンガロールで、このテープ(!)を買った。確か、100円くらいだったと思う。もちろんCBSソニーの正規盤である。ちなみに、平均宿泊代も100円だった。一食が10~30円位か。

エレクトリック・ハープという異色の楽器で、視覚的な音楽を創造する。月明かりの中で、何か瞑想するような、あるいはイマジネーションの海の中で、たゆたうような。

優しくなりたい時に、聴く一枚。

今日の一枚#3「Milton's/Milton Nascimento」

Milton’s

Milton Nascimento

学生時代、行きつけのレコードショップで薦められ,お気に入りの仲間に。

その後、一度手離すものの、忘れられず,しかし廃盤(現在も)。

2年前、例のレコードショップに卒業以来何年かぶりに行く機会があり、その時に中古コーナーで発見、狂喜乱舞する。

このCDと、トニーニョ・オルタが僕とブラジルの初めての出会い。以来、ラテン・ヨーロッパとは違う、ラテン・アメリカの陽気さと物哀しさに魅せられている。

ハービー・ハンコックとナナ・ヴァスコンセロスとの競演もすばらしいが、なんといっても曲の良さ、声の良さ。

いいモノは、いつになってもいいモノです。

Snow Goose

スノーグース

スノーグース

ポール・ギャリコ, 矢川 澄子

残り少ない学生時代,卒論に行き詰まりを感じていた時,以前から気になっていたこの本を手にした。

何か,自分が透明になっていく感じがした。

童話,と言うかファンタジーと言うか、そういうジャンルである。

単に涙が出る,とかそういうことではなく,透明になれる,のだ。人間として,ドロドロした自分が、この話に感動することによって,洗い流されていく,そういえばいいのだろうか。

スノー・グース

スノー・グース

キャメル

実は,こちらが体験としてはずっと先。サントラを聴いて映画を見る,みたいなものか。

原作を読んで,改めて音楽に感動。初聴より数倍感動。ああ。

ところで,「コナン」の再放送、始まる。

アカルイミライ

米大統領選挙は、ケリー氏敗北宣言で終了した。

1日付JMM「[JMM295M] ケリーとブッシュ、日本経済にとって利益が大きいのはどっち?」によると、短期的に見ればブッシュ氏再選の方が日本の経済活動には有利ではあるが,長期的に見ればどちらでも大差はない,というものだった。

まあ,お金は大事だけど,それよりももっと大事なものがある。やはり,不安要素が減る方が,長期的に見れば消費者の購買意欲にもつながるだろう。

今回ほど,地球上の人々の関心を集めた選挙があっただろうか。これは異常なことである。

今更僕が強調するまでもないことであるが,ひとつの国の首長が誰になろうと,本来,例えば日本としては,NIPPONとして付き合えばいい訳であるが,現状はそうではない。アメリカという国の舵取りを誰がするのか,ということが、世界中に影響を及ぼす。

その結果を,すべての人々が不安を持って見守っている。

今日発信された 「[JMM 295Ex]【臨時号】「混乱の果てに、静かな朝を迎えて」from 911/USA」では、冷泉彰彦さんは、民主党陣営も明確に政策を打ち出せなかったのが敗北の原因だ,と分析されている。

確かに,どちらが大統領になろうと,アメリカに対して楽観視できるようには思えなかった。

僕らが子供の頃,東西冷戦の時代だった。冷戦が終わり,ベルリンの壁は壊れ,本当のプラハの春も来た。しかし、いつになったら安心して眠れる時代が来るのだろうか。

パワー・ポリティクスにその力があるのだろうか。

映画の日

昨日は映画の日。行ってきました、「華氏911」。

「隠し剣」と「いま会い」と迷ったけど、まあ、元々観たかったのであるし、一番テレビ放映がなさそうなので(笑)

結論から言うと、作品としては「ボウリング・フォー・コロンバイン」の方がいい。ドキュメンタリーとして、ムーア独特のアポ無し突撃取材を堪能できる。

また、テーマも企業の利益追求の論理から来る歪みと、アメリカ社会の病理をあぶり出しており、非常に意味深いものとなっていると思う。

「華氏911」は,その点、テーマが始めから明確過ぎて、「これから何が始まるのだろう」というわくわく感には欠ける。

焦点は,Mr.ブッシュJr.、である。

いろんな評論や,テレビの街頭インタビューで「これは個人攻撃だ」というものがあったが、ムーア監督は,何もジョージを個人攻撃している訳ではない。ただ、彼が大統領としてふさわしいかどうか,ということを彼なりに検証しただけのことである。

彼が大統領でなければ,この映画は生まれなかったし,作る意味もない。

繰り返すが,作品としては前作の方が上。しかし,この作品はカンヌ/パルムドール作品である。このことは,映画界からのメッセージであるのは明白だ。

間もなく,大統領選挙の投票が始まる。アメリカの人々は,未来に対して一体どのような選択をするのか。

isolation

昨日、ふらっと立ち寄った本屋で、ヤマケイ11月号を見つけた。

「単独行」の文字に、つい(お金もないくせに)買ってしまった。

学生の頃、アルバイトでお金を貯めては、旅行に出かけた。

旅行、といっても、東北の山々をひと月かけて廻ったり、北海道を自転車で2000km走破したり、四万十川をカヌーで下ったり、といったものだった。

サークル活動の一環であったが、思い返せば、グループよりも単独行が多かった。

18の時、初めて一人で山に入った。故郷、傾山~祖母山の縦走である。

僕が初めて山に登ったのは、小学4年、傾山だった。その時は、父に連れていかれた、という思いが強く、嫌々だったように思う。父から強制されるのは反射的に(笑)反発してしまっていたが、なぜか山登りだけは楽しかった。

祖母山にも18で家を出るまでに2回登った。そういうこともあり、最初の単独行に九州山地随一の縦走コースを選んだ。

ところが、人生最初の、命がけの挫折を味わってしまう。

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Ryoko in Blue

今日(28日)の夕方より、NHK BS-hiで、森山良子さんのBlue Note/NYでのライブの模様が放送された。

ここ数日、精神的&肉体的スランプな僕はたまたま、放映を見た。

いや、いいわ、これ。

思わずテレビに向かってアンコール。

森山さんって、フォークなヒト,ってイメージだったんだけど、元々ジャズが原体験としてあったのですね。

ピアノの島 健さんといい、ゲストのマイケル・ブレッカーといい、楽しんでる!というのがホントに伝わってくる、いいステージでした。

「リンゴ追分」もよかった。個人的には「My Favorite Things」かな。

ところで、バンドのギタリスト、田中義人さん、いいっす。

未だ、イラク

「通販生活」2004冬号で、秋号での「イラク人質事件の自己責任論、是か否か。」の国民投票の結果発表があった。

結果は人質と家族の責任を激しく問うた大宅栄子さんの説が1位。

このように「自己責任を問われるべき」との意見が過半数を占めた。

うーん、僕としてはやっぱり、何かお腹の中に異物があるような、そんな感じを受けてしまう。

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ブルーベリー

うちに庭(山?)にブルーベリーの木がある。

2年前、父が蘇陽町から持ってきたものだ。

去年から実を着けだしたが、今年は本格的に生りだした。

市販のものと比べると、ちょっと小振りで酸味が強い。

それを母がジャムにして、皆に配っている。

無農薬、添加物、防腐剤、一切なし。

贅沢だなあ。

でも僕のおすすめは、「フリーズド・ブルベリ」。

かちんかちんにすると、酸味がいい具合に刺激になって、うまいんだなあ、これが。

極楽、極楽。

夏休み

7月最後の日、高校時代の友人たちが、家族連れで遊びに来た。

総勢13名。4家族と嫁さんが帰省中の一人と、独身一人(僕のこと)。

まあ、台風があったり、ドタキャン寸前があったりでばたばただったけど

三々五々集まって来た。

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徒然なるままに

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